（写真：ブルームバーグ）

米ゼネラル･エレクトリック（GE）は25日､市場予想を大きく上回る第2四半期（4－6月）決算を発表するとともに､通期見通しを引き上げた。再生可能エネルギーの受注回復が寄与したほか､旅客需要の拡大が引き続きジェットエンジンの需要を押し上げた。

2023年の調整後利益見通しは1株当たり2.10ドル－2.30ドルとし､従来の最大2ドルから上方修正。アナリスト予想平均の2.05ドルも上回った。フリーキャッシュフロー（純現金収支）見通しは最大42億ドルから最大46億ドルに引き上げた。

ラリー･カルプ最高経営責任者（CEO）は2018年の就任以降､経営改革を断行。来年初めまでに純然たる航空宇宙メーカーへの転身を目指しており､株価は今年に入り7割近く値上がりしている。

GE投資家が収益力の目安として注目するフリーキャッシュフローは､第2四半期に4億1500万ドルとなり､アナリスト予想の1億5300万ドルを大幅に上回った。

航空宇宙部門の受注は37％急増し､売上高も大きく伸びた。利益率は小幅に改善。採算割れの新型エンジン納入をボーイングとエアバスに対して増やしたことが背景にある。

再生可能エネルギー部門の売上高は､風力タービンおよび送電関連の機器納入が増え､M＆A（合併･買収）や為替変動の影響を除いたベースで27％増加した。